呼吸器・循環器機能を評価するデータ値

呼吸器・循環器機能を評価するデータ値

呼吸器・循環器機能を評価するデータ値には、PaO2(動脈血酸素分圧)、
SaO2(動脈血酸素飽和度)、PaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)があります。

 

 

 

PaO2(動脈血酸素分圧)

 

 

 

「PaO2(動脈血酸素分圧)」の「P」は圧力(pressure)、「a」は動脈(artery)を表していて、
酸素化の評価に用いられます。
そして、1気圧の中にどれだけの酸素量があるかをあらわしているものが「酸素分圧」です。

 

 

 

圧の高低差によって、体内ではガス変換が行われています。
赤血球が酸素分圧が高いところで酸素を受け取り、
酸素分圧が低いところで酸素を放出しています。
つまり、動脈血では酸素分圧は高く、静脈血では酸素分圧は低くなっています。

 

 

 

PaO2(動脈血酸素分圧)の基準値は、80〜100Torrで、生命維持に最低限必要な酸素分圧は60Torr、
これを下回ると「呼吸不全」と診断します。

 

 

 

SaO2(動脈血酸素飽和度)

 

 

 

「SaO2(動脈血酸素飽和度)」の「S」は飽和度(saturation)、「a」は動脈(artery)を表し、
動脈血の酸化ヘモグロビンの比率を表します。

 

 

 

酸素化の指標として、SaO2(動脈血酸素飽和度)は最も信頼性のある値として用いられ、
基準値は96〜98%です。

 

 

 

基準値を下回る原因として、
「呼吸器疾患でガス交換が十分にされていない」、
「貧血などで酸素と結合できるヘモグロビンが少ない」、
「心疾患などによる血液循環の障害」などがあげられます。

 

 

 

PaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)

 

 

 

「PaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)」は、動脈血中のCO2の量を表しています。
そして、ガス交換と酸塩基平衡の指標として、血液ガスの中でも最も重要なデータということが出来ます。

 

 

 

PaCO2の基準値は、40±5Torrで、
呼吸不全などにより呼吸状態に障害があると、CO2の排出が阻害されて体内に蓄積するため、
値が上昇し、高二酸化炭素血症になることがあります。

 

 

 

PaCO2の上昇は「肺胞低換気」を示し、PaCO2の低下は「肺胞過換気」を示します。
呼吸が速く、深くなると、過換気によってCO2は減少します。

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