酸 血液ガス 用語

血液ガスを理解するための用語

酸(H+)は、血液を酸性に傾ける物質です。
pHはH+の濃度の逆数 1/(H+) の常用対数。

 

 

 

「酸」は血液を酸性にする物質

 

 

 

「酸」は、「H+を放出する物質」と定義されている、血液を酸性にする物質です。
主に細胞代謝や淡水化物、脂質、蛋白質の燃焼によって産生される代謝物質、
いわゆる老廃物を指します。

 

 

 

酸が体内に蓄積されると血液は酸性に傾くので、
代謝反応がスムーズに行われなくなり、細胞の機能が低下します。

 

 

 

そこで、体内で過剰に産生された酸や取り込まれた酸は、
速やかに体外に排泄されるのですが、その調節は肺と腎臓で行われます。
排泄経路の違いによって、肺から呼気として排泄されるものを「揮発性酸」、
腎臓からH+として排泄されるものを「不揮発性酸」と呼びます。

 

 

 

揮発性酸(CO2)の排泄

 

 

 

食事から摂取した炭水化物や脂質のエネルギー代謝によって、
揮発性酸(CO2)が産生されます。
この揮発性酸は、1日に15000〜2000mEq生成され、
産生されたCO2は血液中に溶解したり、ヘモグロビンと結合して肺に運ばれ、
肺からCO2を呼気中に放出し、体外に排泄されます。

 

 

 

不揮発性酸(CO2以外の酸)の排泄

 

 

 

蛋白質には、N(窒素)、S(硫黄)、P(リン)などが含まれてます。
そのため、代謝の時には硫酸や硝酸、塩酸などの強酸が産生されます。
これらの強酸は、産生されると緩衝系物質と反応した後、
腎臓の尿細管で緩衝系のHCO3-が再吸収され、H+が排泄されます。

 

 

 

このように気体化することなく、腎臓排泄されるものが不揮発性酸です。

 

 

 

体内では、1日に約1mEq/kgの不揮発性酸が産生されています。

 

 

 

pHは、H+濃度を正の数値で表したもの

 

 

 

血液pHは、7.40±0.05とうとても狭い範囲で維持されています。

 

 

 

pHは、H+濃度を示す逆数(1/)の常用対数です。
しかし、血液中のH+はNa+濃度などに比べると非常に微量にしか存在しません。
また、H+濃度は、純粋な水で0.0000001molであり、
H+濃度変化の大きい生体反応を表すには少し不都合があります。

 

 

 

そこで、H+濃度の逆数を対象にした値をpHと呼び、
正の数値として表しているのです。

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